35歳でワールドクルーズ

2025年にワールドクルーズにいく記録

着物と私②着物沼へ

今回は小休止回(お金の話ばかりになりそうだったので)

着物と私①はこちら
 

 world-cruise-35.hatenablog.com



着物リメイクの洋服に出会って、色んなアレンジをして着るうちに実家から子供用の飾り帯が出てきた。
流石に華奢な私もギリギリだったが巻くことができたので着物リメイクワンピースの上に巻いたりして楽しんでいた。帯揚帯締めが要らないので帯が寂しくベルトを上から巻いたりしていたが、アレンジ帯締めが欲しくなり、小物が安そうな呉服屋に入ってしまった!
着物沼への第一歩だった。。。

その頃は着物の格もよくわかっていない、ど素人。お目当ての帯締めと共にのせられて、長襦袢と色無地をあつらえで、京WA・KKAの半幅帯を買うことに…(安い小物は餌でした)

 

細かい織り柄が美しい

色無地は山口美術織物の明るいグレー



https://shop.kyo-wakka.com/cdn/shop/products/SH-068-m_1_1000x.jpg?v=1656569662


 

半巾帯 コフレ|メイクボックス|正絹リバーシブル|浴衣|夏着物|
帯|長さ約425cm幅約16.5cm|素材:絹100%|生産:日本 – 京WA・KKA | ONLINE SHOP



購入時、着物は好きだけど補正しまくらないといけないから買わない!とごねると、便利な補正ベストに腰パットが出てきて、着物を値切ってから小物類やら下着類をおまけで付けさせ、草履まで最終つけてもらい、当初の目的の帯締めは、もはや付属扱い!?
当時27歳ぐらいにしては💸の買い物。

これは、、、、着れるようにならなければ!!!もったいない(元取れない)。
着付け教室行くのは面倒だなぁ。お金かかるし、ワンコインレッスンとはいえ、本来は普段着でもあったということは、着れたらOK。ルールもわかった上で着崩すならOK。

取り敢えず自力でやろう。

着物になって納品されてから、まず初めは当時習っていた花道の先生に着せてもらい、全体の構造(お太鼓の帯作り方)を大体把握。

その後は毎週末家で黙々と自主練。
たまにYouTube先生にお世話になりながら。
着方の工夫や帯の締め方、動画の見せ方など、自分が1番理解しやすい方の動画で学び、3カ月ほどかかりある程度のクオリティまで着れるようになって初めて外へお出かけし、それまでに仲良くなっていた、リサイクル着物店の店員さんに見てもらってうまくいかないところを相談したり、コツを教わり、次に着るときは、それを取り入れてトライ。

私が通っていたリサイクル着物屋の店員さんは大手の呉服屋を定年されてパートで来てらっしゃる人生の先輩方が多く知識も情報も信頼出来る方々が多かったです。若者が着物に興味を持って着ようとしていることに喜んでくださり、とても可愛がってくれました。
残念ながらコロナ禍でお店が無くなりそれきりになってしまったことは寂しいです。



話は戻って自分で着れられるようになってからは、実家や祖母のタンスの肥やしになっていた着物たちを続々と自分の家に運び込み、リサイクル着物も購入したり、その後も結局あつらえも何枚か購入、、、、、コーディネートを楽しみながら着るようになった。ただ、着物を着る仕事では無かったので、週末着て行ける時だけという感じ。
部署異動でオフィス勤務になってからは、直接社長の許可を得てちょこちょこ着物出勤し周りを驚かせたり。


気づけば春夏秋冬カジュアルからフォーマルまでパターンがあるほどの枚数に。
(枚数は数えるのをやめました)
なるべく空気を通してあげられるよう着回している。
四季が曖昧になってきて快適に着られる日が減ってきているのは悲しい。



私が着物が好きな理由は、着物は着る絵画・芸術作品だと思っているからだ。

形はほぼ一定で布地の面積が大きい、その中でどのような柄かで格やイメージが決まる。
今ではアレンジされすぎたものやプリントの物もある。でも伝統的な職人さんたちの手によって作られた物もまだある。
織り、染め、手書きで絵を入れる方や螺鈿細工…伝統工芸とされるものもあり、製法を聞くだけで気の遠くなる作業や熟練の技術を感じる。
作家さんも高齢で引退された話も聞く。
たまにイベントで作家さんと直接お話できる機会があり、こだわりの強い面白い方が多いこと!それも魅力の1つだと思う。



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着物と私①子ども時代〜着物沼手前まで

次はいよいよ面談の内容というところで小休止。

クルーズ旅行の目的のひとつ、というよりこだわり?である着物について。


着物に興味関心が出てきたのは、いつからだったかハッキリとは思い出せない。

実家の近所に颯爽と着物を着こなし自転車に乗って出かける、品と楽しさを兼ね備えた(ように私には見えていた)素敵な奥様がいた。いろいろ教えてもらったり、一緒にお花を生けて遊んだり煎茶道の体験をさせていただいたり、実家にいる頃はちょこちょこ遊んで頂いていた。今でも実家に帰るとご挨拶に行って、お話をしたりする。身近で着物のといえば、その方のイメージが大きい。

 

中学ぐらいの頃に着物の生地でAラインのドレスを作るデザイナーになっている妄想をしていたことはある。
黒地で裾に撫子の花が染めで訪問着の前身頃のように柄が入ったような…カラーバリエーションで和の赤地バージョンも…
その他は特にデザインは浮かばず。しかも裁縫は不器用なので妄想止まり。(母が器用過ぎて、、、身近に器用な人がいると断念しがち。)

 

その後は、学生の頃に自分で購入できる額の洗える着物二枚と半幅帯一本を買った。
その頃は市田ひろみさんの着付けDVDを母が持っていた為、少し練習したが華奢な体型で補正をうまく出来ず続かなかった。

洗える着物と半幅帯

その後は年賀状用の写真で着物を着たり、成人式での振袖程度。成人式の振袖はレンタルだったが、すごく気に入ったデザインだったので今でも買い取らなかったことをものすごく後悔している。選びに行った際、色々着たもののしっくりくるものがいまいち無く、最後の方に出してきてくださった着物を見た瞬間一目惚れし即決したように記憶している。

成人式でレンタルした振袖

 

自分のあつらえの浴衣が欲しくて初めて反物からあつらえた。特につくった時は着る予定が決まっていたわけではないが、絞りの桔梗の柄の浴衣を購入。浴衣は着付けの難易度が低いかと。ほぼ七夕ライブ用となる。夏祭りにはほぼ行かない…

絞り浴衣反物 桔梗


2017年4月着物をリメイクして洋服を作る作家さんの作品に出会う。一週間ごとに変更しているギャラリーの前を通りがかった時にたまたまその方が展示している期間で、外に飾ってあったトルソーのワンピースに一目惚れした。子ども用の着物(七五三用?)をリメイクしたものだった為、柄も色彩豊かで可愛いものだった。それを見て吸い込まれるようにギャラリーへ。実はその時は既にギャラリーの営業は終了していたものの、そこのお客さんや作家さんが懇親会?的なものをしており営業中と勘違いした私は普通に扉を開けて「服を見たいのですが…見せてください!」と見せてもらいました。というか片っ端から着まくってファッションショー状態。サイズが合わないものは泣く泣く断念したが、作家さんもいらっしゃったので色んな着方やサイズの修正ができるものは対応してもらえることに。即購入。だいぶ絞り込んでワンピースとセットアップを。

ワンピース セットアップ



着物リメイクの洋服を作る作家さんは色々いらっしゃるのですが、簡単に作ろう感が出ているデザインが多く言葉を選ばずにいうと野暮ったい。しかし、その作家さんの作品は柄を余すことなく活かし柄合わせも丁寧でシルエットも美しく私が中学時代に妄想していたものに近いもの、それを上回るものが大半を占める。また、作家さんの人柄も作品作りを楽しんでいることをこちらが感じ取れる方で、お話を聞くだけでワクワクするのです。そこから毎度展示会に駆けつけて購入しています。

 

補正も必要なく気楽に着られて、物によってはフォーマルにも。洗う時だけ少し気をつけなければ…

 

ちなみに最近では作家さんのお宅にもお邪魔するほど仲良くしていただいています。

 

着物沼まで書ききれず、、、、続きはまた。

 

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